28年前の阪神淡路大震災によせて
「阪神淡路大震災1.17のつどい」に参加
毎年1月17日に神戸市中央区の東遊園地で開催される 「阪神淡路大震災1.17のつどい」に参加してきました。
https://117notsudoi.jp
2020年以来3年ぶりの参加でしたが、参加者はコロナ禍以前よりも多いのでは、と感じました。
会場には、「希望」「絆」「未来」「祈り」「感謝」などと記された竹や紙の灯籠、あわせて約1万本が並べられていました。
さすがに会場では灯籠で描かれた文字が何かは確認できませんでしたが、今年は「1995 むすぶ 1・17」だった様です。
会場で偶然会った知り合いは、前日から会場入りし(垂水から自転車で!)、当日は4:00に来て灯篭に点灯したそうです。
5時46分、地震が発生した時刻に1分間の黙とうを行い、続いて追悼行事がありました。
私は追悼行事には参加せず、「慰霊と復興のモニュメント」の見学の為に列に並びました。
「慰霊と復興のモニュメント」は東遊園地の地下にあり、普段も一般公開されているのですが、この日は慰霊の為にモニュメントの天井に当たる池に菊の花を浮かべ、また各所に花や千羽鶴が飾り付けられていました。
フラワーロードから六甲山系堂徳山を見ると、普段は夜間に「KOBE」の文字を表示している電飾に「1.17」の文字が加えられていました。
1月10日に加えられ、17日夜までの点灯だった様です。
東遊園地南側のビルの窓は、「1.17」の文字が浮かび上がる様に電気が点けられていました。
震災当時は交通が寸断されていたため、三宮から職場まで歩く人も多かった、と聞いた事があるので、終了後は震災追体験と思って東遊園地から会社まで6.7kmの道程を歩いてみました。
普段のウォーキングと同様、道中に落ちている缶・瓶・ペットボトルは手に持てる範囲で拾って自販機横にあるゴミ箱に捨てながら歩きました。
私自身は神戸出身ですが、1995年は東京にいたので、震災は体験していません。
幸い、神戸に住んでいた両親も友人もみな無事でした。
ただ、気にする必要はないと分かってはいるのですが、何となくその事に後ろめたさみたいなものを感じていて、それに対する弁明の様な気持ちでこの「1.17のつどい」に参加しています。
実際に被災された方や、ご家族・近しい人を亡くされた方からすれば不純な動機かもしれませんが、その様な人もいるのだという事を知ってもらえればと思います。
震災当時、三ツ星ベルトの神戸本社がある長田区は、最も火災の被害が激しい地域でした。
そんな中、神戸本社では保有していた手動ポンプ車や地域の方々のバケツリレーで周辺への延焼を食い止めました。また、神戸本社内にあった体育館はその日のうちに避難所として開放し、近隣の被災者約400人が約3ヶ月間避難生活を送りました。
その様な活動を、マニュアルもなしに自主的に行ったというのは、社員として誇りに思います。