断面がV形状をしているベルトです。Vプーリ溝部との楔効果により、平ベルトと比べて高いグリップ性を有します。
このブログではラップドVベルト、ローエッジVベルト、熱硬化性ポリウレタンVベルトの3つをご紹介します。
ベルト表面を天然繊維や合成繊維などで構成された帆布でカバーすることにより、耐摩耗性を確保しています。
心線には主にポリエステル繊維が用いられますが、特に高負荷を伝える必要がある用途ではアラミドコードを用いた製品も多く使用されています。
農用機械には多くのラップドVベルトが使用されており、穀物を収穫する大型コンバインハーベスタには1台に数十本ものベルトが装着され、刈取・脱穀や選別など様々な装置を駆動しています。
ベルト:ラップドVベルト
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側面にカバー布の無いⅤベルトです。本体ゴム自体をカーボンブラックや短繊維によって補強することにより、高い耐摩耗性を確保しています。
ゴムの中の短繊維はベルトの幅方向に整列するように練りこまれており、ベルトの側圧方向には高い剛性を示し長手方向には曲げやすくなっています。これにより、ラップドベルトと比較して高い伝達力を有しています。
ベルト:ローエッジVベルト
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Vプーリとの勘合面が研磨仕上げされているという工法上の特長があります。ゴム製のVベルトと比較すると、寸法精度が高く、高速回転での振動発生を抑える必要のあるスピンドル軸の駆動用途等に多く使用されています。
ベルト:ポリマックス®
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